−うら田圃に早苗立つ

近所でも珍しくなった水田

 ▼半夏生に入って、遅まきながらの田植えあとを蛙が賑わす。▼かつて30戸程(今は700戸余)の部落の最北端の我が家は、田植えをする人々の水飲み場だった。見渡す限りつづく水田。子供の足でずいぶん歩いても、視線を遮る物は何もなかった。田圃っ川で魚を取り存分に遊んだ。▼その田圃が貴重品さながら、線路北に数枚残っている。田植えが済めばそこでも蛙がなく。▼植えつけた人の苦労はいかばかり。食べる人ばかり増え、水田の減るに任せるを…。さてさてどうしたものか。