−徳蔵寺の蓮

徳蔵寺の蓮池。中央部が蜂の巣様の蓮の

 昨日に続き話題は今日も蓮。
 徳蔵寺では最近、ご子息があとを継いだ。が、ここでは前のままである。
 住職は山野草にくわしくコマクサなどを庭先で育てている。本堂の庭に立派な蓮池をしつらえ、毎年そこに綺麗な花を咲かせる。
 花びらが散ると蜂の巣みたいなのが残り、ここに実が入る。これを頂点に長い茎と根の先までを標本様にして本堂に飾ってある。住職の自慢の一品である。長いのをつくるのは尋常でないらしく語る言葉があつい。すべての土台は葉っぱ、その葉を支えられる根。根張に向く土づくりは経験が物言う世界。水深も事のほからしい。ゆったりのびた茎に大きな花を咲かせる。すべてを満たした上に、天候が味方しないと「こうにはならない」と。
 今年の蓮は花が格別に大きい。先年池を調整したから、これからの、天候次第で記録が更新できるのでは。