−繁殖にメド

図体に似合わない大葉をひろげたヒメコ

 昨年100本近い挿し芽をしたヒメコブシだが、冬越できたのはわずか二本。
 いずれも楊枝みたいに細くいじけ、小指の爪にも及ばない葉が申しわけみたいに1〜2枚づつ付いているのみ。枯れた挿し芽を始末したおり、この先どうなるか案じられたが、とりあえず鉢揚げしてやった。しばらくは泣かず飛ばずだったが、鉢の脇においた油粕が効を奏したか、親木が脱帽しそうな大きな葉が出てきた。さすがに花芽はまだ付かない。今年は無理のようだ。それでも、ここまでくれば大丈夫だろう。葉を落としたら路地植えにしてやろう。
 我家のヒメコブシは引く手あまただが、希望に応えるほどの繁殖のメドがなく困っていた。取り木に続く挿し木の成功でまずはひと安心。2〜3年あれば空手形だけは避けられそうだ。