−ヒメコブシ

一本くらいつきそうなヒメコブシの取り

  我家のヒメコブシは赤が強く采咲の花びらが多いからけっこう人気者だ。
 小枝を土に埋める取り木で、二本ほど独立させ、三本が仕込み中である。挿し木は、効率こそ悪いが大量に試せる。去年ためした残骸から二本が生き残った。
 春先に根本から元気な枝が立ち上がったので、何箇所か樹幹に取り木を仕掛けた。
 笑い話だが、ミズゴケと鹿沼土の細粒ををまぜて湿らせたものを巻きつけラップで包んだまでは良かったが、上部をきっちり縛っちゃったものだから、水くれができないで夏を過ごした。枯れてしまえば諦めたのに、葉が茂りだしたものだから今度は、甘皮をはぐのが甘かったかといたく反省していた。最近、うっとおしいので刈り払ったおりに調べたら、根が出ていたりケロイド状(カルス)になっていたりで、植えてくれって催促されたようで、思いっきり剪定した三株を土におろした。一本くらいは生き残りそうで、すこぶる気分良い。