−ホトトギス

我家のホトトギス

 赤城山では、タマガワホトトギスとヤマジノホトトギスに出会っている。
 いづれも、8月から9月の始めにかけ林床の少し薄暗いところで見つけた。タマガワホトトギスは黄色が目を引く。ヤマジノホトトギスのほうが花名の由来に近く、野鳥のホトトギスの胸毛に近い雰囲気の模様に見えた。
 しばらく前から、我家でもこの花が咲くようになった。「みっちゃん」が何処(どこ)かで貰って来たのは確かだが、何処(いずこ)かはさだかでない。
 ネットによると、「ホトトギス属の植物は19種知られており、いずれも東アジアに生育しているという。そのなかでも日本には12種分布しており、さらにそのうちの10種が日本だけに生育する日本固有種だという。日本はホトトギスの中心地といえる」と断言しているから、我家のもその一種ではあろう。
 赤城山の、ヤマジノホトトギスよりはるかにホトトギスの胸毛の斑紋に近い。これこそ正真正銘のホトトギスではないだろうか。ふとそんな気がして愛おしい。