−銭のなる木
「みっちゃん」が良くお邪魔するお宅に「金のなる木」の大木が有る聞き、物好きにも訪ねてみた。
聞きしに勝る大物。幹回りは優に太ももほど、背丈も大人の胸に迫る勢い。玄関といっても農家の土間だからそんじょそこらの広さではないが、そこを四斗樽みたいな特大の鉢から伸びたくだんの大木が、なかば占拠している。そしてクリスマスの電飾よろしく、繊細な花が外周を埋め尽くしている。その、迫力たるや言語に尽くしがたい。
我家のものも、かつて「二の腕」ほどになったが霜にはいすかに弱く、枯れ果ててもっか養成中だ。
育ちは早いとはいえ、花を付けるのは当分先になりそう。そこらへんまでは見届けたい気がしなくも無いが果たして。