−ジュウニヒトエ

こつ然と復活した十二単

 いかにもシソ科らしい花だ。
 かつて、我家のヒメコブシのとなりの椿の根元で咲いていた。
 名前のわりには地味な花で、一度むしられて絶えたが、今度は柿木の下にこつ然と復活した。
 優雅な名に免じ、分をわきまえて近辺の花とほどほどに共存してもらおうと思う。