−杏子の花咲く

今年の杏子の花付き

05年だった。ピンポン球より大きな実がビッシリ付き、あんず拾いの日々が続いた。
その時に手を染めたジャムづくりは今や年中行事だが、いったん大豊作になるとその程度ではすまない。ジャムづくりのレシピを添えて配り歩く羽目になる。「自然の恵みを分かちあう」との思いだが、白羽の矢がたった先はさぞやご迷惑だったろう。
二年続きの不作でようやくそこ気付いたが、今年は花付が良い。三年ぶりに豊作の気配がするが、無理強いの良し悪しは今だに未決着である。
花付だけで豊作が約束されたわけではないから「配り歩くか、自然に戻すか」などと、思いわずらうのはしばし先のことではある。