−ホソバノオオアマナ

我家のホソバノオオアマナ

今頃になると毎年のように庭先で白い花をつける。長い間、庭石菖(ニワゼキショウ)だと思っていたが、ひょんなきっかけで調べたら花の大きさがぜんぜん違うし、開花の様子もだいぶ異なる。
庭石菖の花は5ミリ程度だというが、我が家のものは2センチ余〜5センチほどもある。それに庭石菖のように花が一日ではしぼまない。夕方には一旦、閉じるがまた翌日には開く。ひとつの花がそれを三日くらい繰り返す。その間に、中心の茎を最初は120度くらいづつ上にずれながら咲き登る。上に行くに従い角度が90度、さらに60度と狭まる。四日目くらいには最初の花は半分位きり開かないが、それでも真っ白い花の数は10個を越え、上から見ると花束のようである。
「植物園へようこそ!」に問い合わせた結果、アマナ(ユリ科)だということがわかった。花が大きいから「オオアマナ」、そして葉が細いため「ホソバノオオアマナ」と言うことになった。実にわかりやすいが、無限大に近い草花の一つひとつに名前をふるとなると、最終的には「寿限無(じゅげむ)寿限無、五劫(ごこう)のすりきれ……」の世界に行き着きはしないだろうか。
名前がわかった感動ついでに余分なことを考えてしまった。