−白花ヒガンバナ

徳蔵寺に咲いた白ヒガンバナ

 だいぶしのぎ易くなった。時として夜など肌寒さを感じる。
 昨日、月末の事とて徳蔵寺をたずねたら「白花のヒガンバナが咲きました」と住職が案内してくれた。
 土手から駐車場にかけ形良く植えられたヒガンバナの一角に白花が咲いていた。
 少しピンクがさし全体にクリームっぽいが中々の物である。
 話には聞いていたが実物に始めて出合った。

 早速、「ヒガンバナ 白花」で検索したところ、いくつかのブログに行き着いた。
 そのなかの「タッチアウトの日記の白花ヒガンバナ」の後半に思わず共感した。

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毎日新聞夕刊編集長の近藤勝重さんがこういうことを今朝のラジオで言ってました。

≪あの高倉健さんが毎年秋の彼岸に長野の善光寺さんにお参りし続けて20年になる。インタービューの時に、何をお祈りされているのですかと尋ねたら、健さんいわく『今年も無事に過ごせました。ありがとう と感謝の気持ちを込めてお祈りしています』という。神・仏にお願いをするのではなく感謝のために善光寺さんにお参りするんだと聞いてなるほどと感心した。人は普通、いろんなことを神・仏にお願いするがそうじゃないんだ≫と言う。

近藤勝重さん 更に続けて曰く

≪そういえば昔、あの「金さん・銀さん」の「銀さん」が同じ様なことを言ってたのを思い出した。『神・仏にお願いなんてとんでもない。畏れ多いことです。この年まで元気で生かしてくれてありがとう と手を合わせるのです』

近藤さんも≪過去に息子の受験合格を祈ったのが唯一の自分のミス、以後反省して神・仏にはただ感謝の念だけを唱えている。今後ともこの気持ちを持ち続けたい≫と結んでいる。
いいお話ですね。彼岸を迎えて一つ賢くなりました。

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と結んである。
 なるほど、これなら「神・仏」頼みにはあたらない。
 随分と縁遠い立場だったからほとんど素通りして来たが、訪ねる山々でお会いする神仏に、そんな思いでお参りするのもいいかも知れない。