−ユキノシタ咲く

我家のユキノシタ

 今年も2〜3日前から開きだし先ほど満開になった。
 「先ほど満開」?って。朝には手持ち無沙汰だった「八」の字が花穂をうめきった。この辺で「まッ!、いいか」、てのはどうだろう。
 この花で思い出す言葉は、「てんぷら」と「ダイモンジソウ」で尽きてしまう。が、最近の変化について言えば、我家の菜園・山野草園(大袈裟な)でタラの芽や蕗の薹・コゴミ、茄子としし唐・オクラにインゲン・キヌサヤやアスパラなどが加わったことだろう。
 食生活は豊かになりつつあるが、味覚は幼い時の感覚がもの言うらしい。
 娘や倅が通った保育園(0歳児保育)では、幼子に旬の食材を与えた。「親もまだ食べない時に」である。40年たってその意味が、ようやくわかってきた。
 私は、微妙な味わいに反応できないらしい。甘い・しょっぱい・すっぱい・苦い・辛いがわからないわけではない。が、極端にならないとダメらしい。
 後天的には鍛えようが無い分野と聞く。
 手作り蕎麦を味わうかも知れない場面に遭遇し、冷凍の蕎麦に結構反応する身に不安を覚える。が、逆説的には「サバイバル向き」と、ひらきなおるしかあるまい。「満腹なら良い」と言うほど単純でもないが、微妙さを問われるとつらいのである。