−モグラに困惑

モグラの“こんもり”に大弱り

モグラの仕業に困っている。
最近まで菜園の被害が目だったが霜が降りだしてから花壇や庭に移動してきた。薔薇の根周りなど毎朝のように何処かが“こんもり”と盛り上がっている。見かけると踏みつけるのだが、イタチゴッコに負けそうだ。
モグラの大好物はミミズ。地中に掘りめぐらせた穴の壁からミミズが這い出すのを待って食べるモグラにすれば、穴掘りは生きるための仕掛けそのもの。穴を掘らないわけには行かないのであろう。穴を掘った土の捨て所が“こんもり”の正体だから、これはモグラの生理現象そのものである。これを毎朝見つけては踏みつぶして歩く人間こそ、にっくき天敵に相違ないが、モグラの側から反撃する手段はない。
潰されても潰されてもミミズが居るかぎりひたすら穴を掘り続けるモグラに人間はそう簡単に太刀打ちできないわけである。
もちろんミミズが居なくなればモグラは来なくなろうが、まともな野菜や花も期待できなくなる。そこで、「ミミズは居るがモグラは来ない」方法を古来から探究し続けてきたが模範解答はいまだないようだ。
加工したペットボトルを回転させ振動で追い払うなどは序の口で、中にはバイクの排ガスをモグラのトンネルに流す対策もある由。まさかこんな過激な手段はたとえ相手がモグラでも採用できないから、辛抱強く踏んづけ回ってきたがこれにも限界のあることがわかってきた。
この時期、山野草などはわずかな地下茎を残して地上には何も見えないのが普通である。モグラは遠慮会釈なくその周辺に“こんもり”と盛り上げてくれる。それを踏みつぶすと貴重な山野草などの花壇の住人にも被害の及ぶことに遅まきながら気づいたわけである。
さて明日からどうしよう。