−ベタなぎの鍋割

豊富な雪にご機嫌な「みっちゃん」

悪天候で黒檜山を断念してから半月が経過。今年は週末の天候が良くない。今日はチャンスか?、と思いつつも現役には声を掛けづらくまづは「みっちゃん」と小手調べ。11時ころ姫百合の駐車場に着く。何と満車。片隅でそそくさと身支度して最後尾につける。
今日は雪が多くしかも締まっているからとても歩きやすい。先月の14日がウソのよう。雪の鍋割は十数回になるが今回が一番多い。今まで歩いたこともないルートでいつの間にやら山頂に着いた。
途中の情報で、山頂に飼い主のいないビーグル犬がやせ細ってさ迷っていると言う。“昼飯にしようとしたら寄って来たので飯抜きです”という切ない訴えに同情しきり。おっかなびっくり山頂に出たが、犬はいなかった。

そのかわりというのもなんだが、山頂のお地蔵さんが雪に埋まり、ピッケルで掘り出している奇特な登山者にお会いした。悪戦苦闘、遂に掘り出し山頂の十名ほどが思わず拍手。それにしても、所在がわかっているお地蔵様でも試行錯誤しないと掘り出せなかったから、雪崩れの遭難者の救出が如何に困難か、一同思いを馳せいっときの連帯感にひたる。

雪屁が思いのほか発達していて「みっちゃん」はすこぶるご機嫌。帰路に気づいたことだが、目立つ雪面にハートのマーク(らぶらぶマーク)が描かれていた。幸せなカップルが先行しのかもしれない。良く見るとそのマークに割れ目が書き加えられているのもあったから登山者心理も一筋縄ではないようだ。風がなければここしばらくの赤城山は雪山バンザイである。
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