−種の秘めた力

土塊をものともしない大根の発芽風景

 2〜3日前に小さな地割れができた。予期していたとはいえ2〜3センチもありそうな土塊を押しのけ大根が芽を出した。菜園には食べ頃に育った大根が十分に有るが、青首だから“おろし”にむかない。急に“おろし”用がほしくなり「時期遅れ」のアドバイスを無視して蒔いたものである。後ろめたさもあって、水だけはこまめにやったがあとは何もしてない。2ミリにも満たない種の底力に感服している。指で押した凹みに2〜3粒ずつ蒔いたがほとんどが発芽した。成長をまって一本にしなければならない。その前に虎視眈々と狙いを定めている気配の小鳥対策が必要だ。土塊を持ち上げる秘術の主も、上空から迫るくちばしに抗する術は持ち合わせまい。