−タラの芽

タラの木の花

 春先の一番芽は食べたがその後のものは辛抱した。甲斐あって茂ったタラの木に花が咲さいた。地味な花だが蜂が来ていたから、多少のご馳走はあるのかもしれない。どこの山でも手が届きそうなところの木は、二番芽も三番芽も摘み取られているようだから葉など見たことがなかった。ありふれた潅木だから山で見かけても気づかないだろう。来春はいい芽をつけそうだが、根元のアイリスには気の毒なかぎりだ。