赤城の花

−トリカブト 

二ヶ月ぶりに訪ねた鍋割は、刈り込んだ笹っ葉で山道脇が薄黄色く染まり、すっかり秋の気配になっていた。 薄暗い樹林にサラシナショウマの白い穂が揺れ、稜線の花はこじんまりしたアキノキリンソウや干からびたワレモコウ、名残のマツムシソウが残るのみ。 …

−ヤマボウシの実

橘さんのお供で、鍋割に登ってきた。 晴れ続きだった天候がが嘘のよう。よりによってと嘆いてもあとの祭り。幸い合羽を着るほどでもなかった。 紅葉には早く、花には遅い中途半端な時期だが、それなりに楽しかった。 山頂でお会いした北本市のご一行に、「途…

−最近の新坂平

暑さにかまけて遠のいていた赤城山に久しぶりに出向いた。 忠治温泉から滝沢温泉、さらに赤城温泉に向かう。 赤城温泉入口の水洗トイレやガードレールを倒して荒砥川にくだった土石の痕跡。 荒砥川に架かる吊り橋(ふれあい橋)は閉鎖中。 赤城道路の箕輪(…

−アカショウマ?

久しぶりに早出して赤城へ行って来た。姫百合駐車場から荒山高原に出る途中のレンゲショウマが今年も蕾をつけていた。咲くのが楽しみだ。ホタルブクロの色がやけに濃い。アヤメは背が低く旬は過ぎた。物足りなさを感じ八丁峠から地蔵岳に登る。木の階段から…

−ウチョウラン

赤城山は蘭類が豊富だったようだが、乱掘や盗掘で姿を消したものが少なくないようだ。ウチョウランもそのひとつ。安原修二氏は「赤城山の岩場を紫色に染めるほど昔は咲いていたと聞くが、10年ほど前、ザイルを使った業者にほとんど取り尽くしされてしまっ…

−コアジサイが見頃

コアジサイは梅雨時にぴったりの山の花だ。薄紫色のコアジサイを見ていると万葉の世界をさまよっているような錯覚に陥る。最近ドンピシャの掲示板に貴重な情報をお寄せいただいている“なべ”さんから、コアジサイが見頃な地点の情報が寄せられた。早速に出向…

−サラサドウダンツツジ

赤城山ではつつじの最後を飾るようにサラサドウダンツツジ(更紗満天星躑躅)が盛んです。大沼から黒檜山に続く稜線沿いにもいっぱいあります。やがて栗の白い花が斜面に浮き立てば山野草のシーズン到来です。喧騒を極めた白樺牧場周辺もだいぶ落ち着きました…

−シモツケのこと

花の名は難しい。まもなくいずこの山にもシモツケ(ばら科しもつけ属の落葉低木)が賑やかに咲く。下野と書くから栃木県が縁だが、赤城山に多い。栃木県で最初に発見されたとか、霜が降ったように咲くとかもっともらしい命名の謂れがある。シモツケは木だが似…

−レンゲツツジが真っ盛り

赤城山のつつじといえば、白樺牧場のレンゲツツジが主役。そのれんげつつじが満開になった。朝早いのに望遠レンズの砲列(表現が古色蒼然、反省)。紅に燃えている。荒山の北斜面から這い上がり地蔵方面に一周した。その頃には一杯清水付近はレンゲツツジ見学…

−新坂平周辺でほんのり

白樺牧場も覚満淵も、レンゲツツジはまだです。見晴山が色づきました(写真)。いま元気なのはヤマツツジとトウゴクミツバツツジ、シロヤシオなどです。トウゴクミツバツツジは地蔵岳の山裾がそろそろです。小沼周辺や五輪尾根でシロヤシオが咲き始めたとの…

−赤城山のつつじ情報

レンゲツツジが1,100mあたり(箕輪の駐車場のやや上)まで登りました。その上にヤマツツジ、さらにトウゴクミツバツツジが咲いています。シロヤシオは場所によってまちまちですが14〜500mあたりが盛りでしょうか。荒山の北面を少し探索しました…

−シロヤシオはじまる

情報交流舘に“なべ”さんから「不動大滝でシロヤシオと思われる満開状態の木を見かけ」た、とあってから早くも一週。気は急くが月末の決まり事でままならず、ようやく本日、早朝から小沼を一周、五輪尾根を野坂峠から薬師岳−陣笠山から厚生団地経由で一周。そ…

−カジカエデに思う

芽吹きとともに赤城山が花のシーズンに入った。鈴ヶ岳のアズマシャクナゲを皮切りにカジカエデ、ミズキ、ハグマノキなど樹に咲く花を4種、山野草もヒメイチゲ、トイシノエンレイソウ、ヤマエンゴサク、ショウジョウバカマ、ハシリドコロなど五種、合計九種…

−シロヤシオ情報 miyo様

miyoさん(赤城南麓の住人)がドンピシャの掲示板に「シロヤシオの情報も楽しみに」と書いてきた。もちろんその為だけではなく、鈴ヶ岳のシャクナゲに触発されシャクナゲ行脚のドライブを兼ね水源の森、鳥居峠から御神水、小沼一周を試みた。シャクナゲ情報は…

−ヤマザクラ(山桜)

13日に赤城山の大洞(大沼周辺)経由で沼田市(旧利根村日陰南郷)の「しゃくなげの湯」に行ってきた。荒山・篭山・駒ケ岳の山頂付近の岩場がアカヤシオで真っ赤に燃えている。ヤマツツジは中腹まで登ってきたが、レンゲツツジにはまだ間がある。そんな赤城道…

−ハナラッキョウ咲く

8月21日、赤城の花模様を紹介した。チャンスを逸した方が「もう遅いんでしょう…」と残念そう。山の懐は深く重層的だ。いっぺんには変わらないが変化は確実に訪れる。表面をススキに覆われても草原は元気。足元のマツムシソウはまだまだ健在。ワレモコウや…

−はて?これ何の実

ひょんな事から、NASスポーツサークルの「赤城散策と俵萌子の陶芸教室」にリンク。今月末の赤城や如何に。紅葉は?などと考えながらイベントコースを散策した。既に山は秋。幾何学模様で夏山を彩った「シシウド」の実に初めて気づいた。他愛のないことに感動…

−ツリフネソウと縄文クッキー

赤城の山肌が心なしか色付いて来た。水源の森(利根村)付近の赤城川沿いはツリフネソウとキツリフネが盛ん。昨日、付近を散策しながら山栗を集めた。調理法だが、茹でて二つ割り、スプーンで実だけを集める。20%のグラニュー糖とひとつまみの塩を加えよ…

−フシグロセンノウ発見

正真正銘のフシグロセンノウである。「エッ!赤城山で」と驚く人もいるからこの山では珍しい部類の花なのかもしれない。二年前、鍋割の稜線を歩いていて、突然目の前に現れドギマギした「赤城山の花」のフシグロセンノウはその時のものである。不思議なこと…

−赤城のレンゲショウマ

▼みっちゃんは北アルプスに行って来た。私は暑さ負けで赤城詣でが精一杯。▼この花を最初に見つけたのは今月8日。この時は、左下位だったからだいぶ大きくはなったのだが、まだ咲かない。気になって21日、28日と通っているが根負けしそう。(右下の挿入…

−五輪尾根の佇まい

▼ほんのひとときで出張峠から出張山・薬師岳・陣笠山経由で厚生団地方面を一周してきた。▼家を出る時には全く見えなかった赤城山が薄ボンヤ見え出し、赤城道路の途中からは陽射さえさした。▼皇海行きの中止を少し悔いながら沼尻に向かう。真っ赤だった白樺牧…

−レンゲツツジが黒檜山頂で

▼日本列島全体がカラッと晴れ上がったから、どこもかしこも快適だったでしょう。私どもは、花見ヶ原から黒檜山に登ってきました。▼登山口付近はツツジが終わり夏の花はこれからなので寂しいものですが、途中から咲き残りのヤマツツジにベニサラサドウダンツ…

−赤城山のレンゲツツジが見頃

▼当サイトにレンゲツツジの見頃についての問合せがあったが、ドンピシャ情報は実に悩ましい。▼先月末には固く閉ざしていた蕾が覚満淵(写真)でも咲き出し、白樺牧場付近では満開に近い。もちろん次々と咲くが、雨次第でノンビリとはしていられなくなった。▼…

−マムシグサの芽吹き 

▼25日に行った赤城山のつつじ偵察の折、鳥居峠から御神水に至るロープウエイ跡の階段脇で撮ったマムシグサである。▼ドンピシャの赤城山の花で葉をひろげたものを「鎌首を持ち上げた蛇が舌を出した姿に見立てての命名」と紹介したが、芽吹きの時には説明な…

−赤城山ツツジ情報

▼ドンピシャのメールに情報の問合せがあった。確認ついでに少し走ったり歩いたりしてきた。▼レンゲツツジは高度1,000m(箕輪あたり)。写真は白川沿いの木の家駐車場付近。だんだん上に向かっているが白樺牧場(1,400m)あたりは蕾が赤らみ始めたところ。▼トウ…

−姫百合駐車場で咲く八重桜の関山

▼カンザン。関山、はて(?)。「広く植えられている、八重桜の代表的品種」と紹介されている。▼フゲンゾウのすぐ近くで咲いていた。300種以上も有る桜の中で八重の旗頭とも。▼「赤城山の花」に収録したいが、野生種とは趣が違い躊躇っている。おそらく人…

−鍋割登山口のフゲンゾウ

▼フゲンゾウ。はて(?)。漢字で普賢象。▼「花は大輪、八重咲きで淡紅色。室町時代からあったといわれる古い品種で、葉化した雌しべが普賢菩薩の乗る象の鼻に似て…の(命名)」とか。さらに「平安・鎌倉、室町から戦国乱世へ、いつ命を落とすか分からぬ、あ…

−篭山でアカヤシオがドンピシャ

▼昨年は5月9日に写真を(「徒然…」03年版の31)載せた。退職二年目の連休ともなると、その有難味もうすく混雑を嫌って土いじりで過ごした。▼休み明けの天候が悪く、今日も赤城が見えない。しかし気になる。赤城温泉あたりから濃霧に悩まされたが、牛石…

−大滝の水量は豊富

▼そろそろ「Web版−赤城山の花」を一区切りに。そんな思いで3日(水)、赤城大滝に行ってきた。▼粕川は、大滝の下流で足尾層群と呼ばれる古いチャートが露出している。気の遠くなるほどの年月、滝が掘り崩し、水が押し流した結果だ。▼雪のときには感じなか…

−許すな「コマクサ」盗!

▼赤城に「コマクサ」(東京新聞)に触発されて来た。案内してくれた青木崇(80)さん。「もう復活はムリ」とポツリ。▼この株(写真)は10年かかっている。何株か残してあらかた持っていかれた。「果たして今年は種が…」と。▼聞くのが辛い。復活に成功した本…